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【油の捨て方をご紹介】知ってますか?環境にやさしい油の正しい捨て方

知ってますか?環境にやさしい油の正しい捨て方

唐揚げにとんかつ、天ぷら、ドーナツ…と油をたくさん使う料理は子供にも人気で美味しいですよね。
しかし、揚げ物をした後の油の処分をどうしようと困っていませんか?
少量であればキッチンペーパーでふき取ることができますが、鍋にたっぷり入った油の捨て方に悩む方も多いのではないでしょうか。

油は直接排水溝に捨ててしまうと、排水管を詰まらせる原因になるだけでなく、水質を悪化させ、環境に悪影響を及ぼしてしまうためNG!

使い終わった油は燃えるごみや生ごみとして出す場合が多いですが、自治体によって資源ごみとして回収する場合もあり、適切に捨てる必要があります。
今回は油の正しい捨て方について紹介させていただきます。

【油の捨て方をご紹介】料理で使った油って何ごみになるの?

料理で使った油って何ごみになるの?

揚げ物料理を終わった後の油、これは基本的に可燃ごみ扱いとなります。
しかし、自治体によって使用済み油を回収し、バイオディーゼル燃料等に再資源化をする取り組みを行っているところもあり資源ごみとして回収している自治体もあります。

例えば京都市が取り組んでいる【バイオディーゼル燃料化事業】

京都議定書が誕生した平成9年から全国に先駆け、家庭からの使用済てんぷら油やレストランや食堂などから出されるもの廃食用油などからバイオディーゼル燃料を製造。
令和元年度には、ごみ収集車や一部の市バスの燃料に年間約57万リットル利用したという実績があり、年間約1,500トンの二酸化炭素の削減に貢献しています。

油の捨て方についてはお住いの地域のルールを確認するようにしましょう。

【油の捨て方をご紹介】油の正しい捨て方

油の正しい捨て方

では、油の正しい捨て方をみてみましょう。

□牛乳パックを利用する

牛乳やジュースが入った紙パックを利用する方法です。
紙パックに新聞紙やキッチンペーパー、不要なタオルなどを入れて、油をしみ込ませて捨てます。
全てしみ込ませたら紙パックの口をガムテープなどでしっかり止め、可燃ごみの日に処分しましょう。
・必ず冷ました油しみ込ませるませる
・自然発火防止のため水もしみ込ませる

□ポリ袋を利用する

ポリ袋の場合も牛乳パックと同様に、中に新聞紙やキッチンペーパー、不要なタオル等を入れて油を流し込みしみ込ませます。
全てしみ込ませたら紙パックの口を輪ゴム等でしっかり止め、可燃ごみの日に処分しましょう。
・必ず冷ました油しみ込ませるませる
・自然発火防止のため水もしみ込ませる

□油凝固剤を利用する

ドラッグストアやホームセンターで売っている市販の油凝固剤を使う方法です。
料理後の鍋に油凝固剤を入れ、油が冷め固まったら可燃ごみとして処分します。

□資源ごみとして出す場合

地域のルールによって異なりますが、先述した京都市の場合はポリタンク回収やペットボトルなどに入れ拠点回収(区役所や行政施設など)されています。

□食用油の容器の捨て方

使い切った食用油の容器の捨て方が分からないという方が多いかと思いますが、容器はプラスチック容器やガラス容器が使われ、キャップやラベルは容器とは種類の違う素材となっています。
食用油のプラスチック容器はプラスチック製容器包装リサイクルの対象品であっても、リサイクル対象品として回収されるかどうかは自治体によって異なりますのでそれぞれ自治体のルールを確認しましょう。

【油の捨て方をご紹介】油を捨てる際の禁止事項

油を捨てる際の禁止事項

□排水溝やトイレに捨てない

唐揚げや天ぷらを料理する場合、鍋にたっぷりの油を使いますが、料理した後の油をそのまま排水溝やトイレには絶対流してはいけません!
使用した食用油をそのまま排水溝へ捨ててしまうと、環境汚染だけでなく排水管の詰まりや故障の原因になってしまいます。

□油は十分に冷ましてから捨てる

油の正しい捨て方では、牛乳パックやポリ袋に新聞紙等に油をしみ込ませて捨てる方法をご紹介しましたが、ここで注意事項があります。
温度が高いままの油をそのまましみ込ませて捨てると、自然発火のリスクが高くなり火事につながる恐れがあり大変危険です。

料理で使った油は十分に冷ましてから処分し、必ず水をしみ込ませ自然発火のリスクを防止しましょう。

【油の捨て方をご紹介】何回も油を捨てるのは手間!油を長持ちさせるポイント

何回も油を捨てるのは手間!油を長持ちさせるポイント

揚げ物料理をするたびに油を処分していると、捨てる手間もありますが何よりもコストがかかりますね。
実は油は1度使って捨てずに再利用できるので、油を長持ちさせなるべく捨てる手間と費用を節約しましょう。

油の再利用について、どんな料理をしたかによっても異なりますが再利用できる目安は2~4回とされています。
「まだきれいだしもったいない」と思い、酸化によって劣化した油を使うと美味しい料理が作れないだけでなく、食中毒を引き起こす原因になったり身体にも悪影響になったりする可能性があります。

油を繰り返して使いたい場合のポイントは以下の通りです。

・油の使用後は網じゃくしなどを使って、揚げ物のカスや食材の残りを取り除く
・密封容器に入れて密封し、冷暗所で保存する
・できるだけ早く使い切る
油の汚れや劣化を防いで上手に保管すれば、長く使用できますのでぜひ実践してください。
ただし、このような状態になった油は酸化が進んでいる可能性が高いため、使用を中止し新しい油を使いましょう。

・色が濃い
・油臭いニオイがする
・揚げ物をしたとき泡立つ
・油に粘り気がある

【油の捨て方をご紹介】たくさんの油をまとめて捨てたい場合

たくさんの油をまとめて捨てたい場合

1人暮らしの方や高齢者の方、忙しい主婦の方にとって油の処理は意外と手間がかかり大変です。適当な牛乳パックがない場合やポリ袋で捨てるのは不安…という場合もありますね。

□自治体やスーパーの回収を利用する

不要な油がたくさんあるときは自治体のリサイクルやスーパーの回収がおすすめです。
自治体によって異なりますが、家庭の使用済み食用油をスーパーが回収拠点となっている場合がありますのでぜひ活用してください。

名古屋市の食用油の捨て方を紹介します。
以下引用
【油の出し方】
・中をさっとゆすいで乾かした500ミリリットルのペットボトルをご用意ください。
・油を十分に冷ました後、天かすなどの固形物を取り除いてください。
・用意した500ミリリットルのペットボトルに油を詰め替えてください。
・油がこぼれないようにフタをしっかり閉めてください。
・回収拠点にご持参ください。

引用:名古屋市ホームページ 使用済み天ぷら油(食用油)のリサイクル
https://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/5-6-12-0-0-0-0-0-0-0.html

□不用品回収業者やリサイクル業者に引き取ってもらう

使い終わった油が大量にあり、処分したい場合は自治体の回収を利用するほかに不用品回収業者やリサイクル業者に引き取ってもらうといった方法もあります。

不用品をまとめて処分したいとき、引っ越しの際に使い終わった油を回収してもらうとすっきり片付きますね。
業者によって自宅まで回収しにきてくれるところや、量にもよりますが10円~100円で買い取ってくれるところがありますのでぜひチェックしてみてください。

油は正しく使い正しく処理しよう

 いかがでしたでしょうか?
油の正しい捨て方について紹介させていただきました。

美味しく調理した後の油の処理は手間がかかりますが、適切に処理することが大切です。
つい面倒くさいと思って劣化した油を摂取すると胸焼けや吐き気を催すこともあるため、健康にもよくありません。
油の汚れや劣化を防いで上手に保管し、捨てる際は自治体や専門業者に依頼し、正しく捨てましょう。

「株式会社スリーエス」では、空き家整理や産業廃棄物処理・リサイクル・ハウス、オフィスクリーニング・シロアリ駆除・不用品回収に対応し、生活環境や職場環境の快適空間作りのトータルサポートをさせていただきます。
大量の油の捨て方や不用品の処分についてお困りのことがあれば、ぜひ当社へお気軽にお問い合わせください。

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記事の監修: 産廃のはてな編集部
「産業廃棄物に関する知識をもっと身近に!」をモットーに、産廃関連の疑問点や不明点を解決する情報メディア「産廃のはてな」でライターとして活動。3年以上におよぶブログ運営の情報を発信しています。