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スチール缶のリサイクル方法は?リサイクルのメリットをご紹介

スチール缶のリサイクル方法は?リサイクルのメリットをご紹介

ジュースや缶詰などの容器として幅広く使われているスチール缶ですが、リサイクルについて考えてみたことはありますか?
スチール缶はその名の通り「鉄」でできています。そのためリサイクルすると、鉄製品であればどんなものでも生まれ変わることができます。私たちの身の回りには鉄製品が溢れていて、いつでも鉄原料の需要があります。
スチール缶をリサイクルすると、鉄原料である「鉄鉱石」、鉄の成分調整に使う「石灰石」、鉄を溶かすために使う「石炭」などの天然資源を節約することができます。
スチール缶のリサイクルに目を向けて、資源の有効活用に取り組んでみませんか?

スチール缶がリサイクルされる流れ

スチール缶がリサイクルされる流れ

スチール缶がリサイクルされる流れの中で、ポイントは大きく3つあります。①収集、②分別、③再資源化です。

・収集

スチール缶のリサイクルは、廃棄されているスチール缶を収集することから始まります。スチール缶がリサイクルできるように収集するためには、正しく分別して廃棄することが大切です。

・分別

 スチール缶の分別は、磁石を使って簡単に行うことができます。収集されたスチール缶は、リサイクルセンターなどに運ばれて分別されます。

・再資源化

 分別されたスチール缶は、鉄をつくる製鉄メーカーに運ばれます。そこで大量のエネルギーを使って鉄が溶ける温度まで温められます。溶けた鉄は、四角い塊や薄い板など様々な形に加工されて、再利用しやすい形に再資源化されます。

スチール缶リサイクルの第一歩「収集」

スチール缶リサイクルの第一歩「収集」

・スチール缶の回収経路3つ

スチール缶は、一般的に資源ごみとして取り扱われます。そのため、市町村の家庭ごみ分別回収のほか、ボランティア清掃やクリーンアップ活動などによる集団回収、スーパーやコンビニなどの店舗回収といった方法で収集されています。
飲料の容器としてよく使われているスチール缶ですが、ポイ捨てされているものをよく見かけます。ポイ捨てされると、当然リサイクルされることはありません。スチール缶を含め、リサイクルは「集めること」から始まります。

・回収されたスチール缶は買取も行われている(ただし低価格)

ポイ捨てされているスチール缶など、一定量集めると廃品回収業者などで買い取ってもらうことができます。集めるという作業はなかなか手間がかかるので、集められたスチール缶には価値がつきます。ボランティア清掃やクリーンアップ活動などで集められたスチール缶は、せっかくなので買取ってもらえば、自治会の活動資金などに活用できるでしょう。

スチール缶の分別

スチール缶の分別

・スチール缶の分別は「磁石」を使うのでとても楽チン

スチール缶は、アルミ缶やペットボトルなどの資源ごみと混在する形で収集される場合が多いです。いろいろな種類のごみが混ざっていると、リサイクルはしにくくなってしまいます。しかしスチール缶の場合、鉄が磁石にくっつくという特徴を利用して簡単に分別することができます。
回収されてリサイクルセンターなどに集められたスチール缶は、産業用の大きな磁石を使って分別されます。1箇所に集められた大量の資源ごみに大きな磁石を近づければ、効率よくスチール缶を分別回収できるという訳です。

・回収されたスチール缶が低価格な理由

スチール缶の買取が低価格で行われているのは、先ほど紹介した通り分別が簡単なことが理由としてあります。アルミ缶やペットボトルなどの資源ごみは手作業で分別するしかないため、大きな手間と人手が必要です。一方、スチール缶は磁石に任せて分別できるので、それほど手間はかからないのです。

スチール缶の再資源化

スチール缶の再資源化

・リサイクルセンターなどで分別されたスチール缶は、製鉄メーカーでドロドロに溶かされる

収集・分別されたスチール缶は、製鉄メーカーの「電炉」と呼ばれる設備に投入されます。電炉は、スチール缶に大量の電気エネルギーを注入にして加熱するための設備です。電炉に投入されたスチール缶は、鉄が溶ける1,600℃を超えるとドロドロになり、溶岩のようになります。
 溶岩のような状態になったスチール缶は、形を自由に整えられるようになります。鉄は、棒状、薄板状などいろいろな形で利用されますから、好きな形に整えられるようにドロドロに溶かすのです。

・溶けたスチール缶はアルミ(ふた部分)と鉄(本体部分)に分けられ、製品化しやすい形に整える

あまり知られていないことですが、スチール缶といってもふたの部分はアルミでできています。つまり、2種類の金属が1つにくっついている状態です。スチール缶を溶かすと、アルミの成分も一緒に溶けるため、2種類の金属が混ざった状態になります。混ざった状態では鉄として再利用できないので、「精錬」という工程を経て、アルミを含む不純物が取り除かれます。
精錬されると、スチール缶からできた鉄の純度は大きく向上します。純度を高められた鉄は、棒状、薄板状に形を整えられ、鉄筋などの建材や自動車部品などに生まれ変わっていきます。

スチール缶リサイクルによる省エネルギー化

スチール缶リサイクルによる省エネルギー化

・スチール缶リサイクルによるエネルギー節約効果は約70%

鉄を一からつくる場合、鉄鉱石、石炭、石灰石といった天然資源を原料として使います。天然資源は鉱山に埋まっているため、使うためには掘り起こすところから始めなければいけません。鉱山から天然資源を掘り起こすことを「採掘」と言いますが、採掘にはトラックやショベルの大型機械が必要で、燃料として大量のエネルギーが使われます。
一方、スチール缶から鉄をつくる場合、原料はスチール缶ですから集めるだけで済みます。スチール缶をリサイクルして鉄をつくると、原料を集める時点で大きなエネルギーを節約できるのです。

・スチール缶リサイクルによる二酸化炭素排出量削減効果は約30%

鉄の原料に天然資源を使う場合、大量のエネルギーが使われることを紹介しました。大量のエネルギーを使うと、同時に大量の二酸化炭素が排出されます。二酸化炭素は、地球温暖化の原因になり地球環境を悪化させますから、排出量は最小限に抑えなければいけません。
スチール缶をリサイクルすると、天然資源の採掘を行う必要がないためエネルギー消費が少なくなり、二酸化炭素排出量削減効果も期待できます。

スチール缶リサイクルは、天然資源の節約だけでなく二酸化炭素排出量削減にもつながる、有意義な取組みと言えるでしょう。

スチール缶リサイクルのまとめ

いかがでしたでしょうか。スチール缶リサイクルは、地球環境に優しい取組みであることがお分かりいただけたでしょうか?
スチール缶がポイ捨てされているのを見かけたことがある方は多いと思います。捨てられたスチール缶はごみになるしかありませんが、拾ってごみ箱に入れればリサイクルされて資源になることができます。この記事をきっかけに、ポイ捨てされたスチール缶を拾ってごみ箱へ捨てる方が増えれば、嬉しい限りです。
私たちの身の回りでは、飲み物を入れる容器や缶詰の容器、ペンキの缶など、スチール缶が多く利用されています。原料になる鉄は大切な資源ですから、上手にリサイクルして有効活用していきましょう。

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記事の監修: 産廃のはてな編集部
「産業廃棄物に関する知識をもっと身近に!」をモットーに、産廃関連の疑問点や不明点を解決する情報メディア「産廃のはてな」でライターとして活動。3年以上におよぶブログ運営の情報を発信しています。