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ペットボトルのリサイクルはどれくらい進んでる?【ペットボトルリサイクル】

ペットボトルのリサイクルはどれくらい進んでる?【ペットボトルリサイクル】

ペットボトルは私たちが毎日の生活を送る中で、接しない日がないくらい生活の中に溶け込んでいますよね。

お茶やジュースのみならず、調味料や化粧品、冷たい飲み物から温かい飲み物まで、ペットボトルは様々なものの持ち運びに重宝されています。

その昔は缶や瓶が主流だったものの多くが、ペットボトルに置き換えられその消費量は増加するばかりです。

これだけたくさんのペットボトルに囲まれると、環境問題も気になるところです。
環境問題は人類共通の問題として、日本でも様々な取り組みがされています。

今回は、ペットボトルのリサイクルがどのように進んでいるか、日本でのペットボトルリサイクルの現状について紹介します。

ペットボトルは何で作られる?リサイクルは可能?

ペットボトルは何で作られる?リサイクルは可能?
毎日何気なく利用しているペットボトルですが、どのように作られているかご存知ない方も多いでしょう。

ペットボトルは、ポリエチレンテレフタラートと呼ばれる石油から作られる樹脂を原料として作られています。

ペットボトル(PETボトル)は、Poly Ethylene Terephthalate(ポリエチレンテレフタラート)の頭文字を取ってPETボトルと呼ばれています。

ポリエチレンテレフタラートから作られる樹脂は、糸状にした場合は繊維として服の材料として使用されます。
薄く伸ばしたフィルム状にして包装材として使われたりして、膨らませたものはペットボトルとして利用されます。

ペットボトルは使用後にリサイクルもされています。

スーパーマーケットや、コンビニエンスストアなどに専用の回収ボックスが設置されている光景を見たことがある方も多いと思います。

ペットボトルは回収後、リサイクルセンターに運ばれ塩ビボトルなどと分別されます。

分別されてペットボトルのみにしたものを圧縮し、専用の機械で細かく粉砕したものを再生フレークと呼びます。

再生フレークを材料として加工されたものが、新しい製品に生まれ変わります。限られた資源の有効活用のためにも、ペットボトルのリサイクルは環境に優しいリサイクルと言えます。

ペットボトルが作られている量とリサイクル量

ペットボトルが作られている量とリサイクル量
清涼飲料水用のペットボトルは、2017年度に約227億本が出荷されていると言われています。
参考:PETボトルリサイクル推進協議会

これは1秒間に700本以上のペットボトルが作られ、日本国民1.2億人で計算した場合一人あたり年間で189本のペットボトルを使用していることになります。

一人あたり2日に1本以上の使用量ととても多くのペットボトルが消費されていることがわかります。

ペットボトルは1967年に米国デュポン社によって基礎技術が確立されました。

その後、日本では1977年に醤油の500ml容器として初めて使用が開始され、1982年には清涼飲料用として1L以上のペットボトルが使用され始めました。

当初は小型の飲料用ペットボトルは自主規制により製造されていませんでしたが、1996年に自主規制を廃止したことによりその使用量、消費量は急速に拡大しました。

ペットボトルの使用量の急増と共に回収率も急増し、2000年には回収率が34.5%だったものが2005年には61.7%、2010年には72.2%、2015年には91.1%と多くが回収されています。
参考:PETボトルの回収率の推移

ペットボトルの使用が急速に拡大する中で、回収率と共にリサイクル率も上がっており2017年度には84.8%のペットボトルがリサイクルされています。

これは海外と比較するととても高い数字となっており、同じ2017年度のリサイクル率を比較するとアメリカは20.9%、欧米は41.8%となっており日本は世界最高水準のリサイクル率を誇っています。
参考:日米欧のリサイクル状況比較

ペットボトルのリサイクル方法を知ろう!

ペットボトルのリサイクル方法を知ろう!
ペットボトルのリサイクルには「カスケードリサイクル」と「水平(ホリゾンタル)リサイクル」大きく2つの方法があります。

【ペットボトルのリサイクル方法】カスケードリサイクル

回収したペットボトルを粉砕し、再生フレークを原料としてペットボトル以外の製品を作る方法です。

シート状にされて食品トレイや卵パック、繊維状にされて衣服や不織布、成形されて洗剤ボトルや食品用パウチなど様々な商品に生まれ変わっています。

ペットボトルを再利用して一定基準を満たした製品は「ペットボトルリサイクル推奨マーク」が付いているものもあり、その種類は年々増加しており身近なものになっています。

【ペットボトルのリサイクル方法】水平(ホリゾンタル)リサイクル

回収したペットボトルをケミカルリサイクル(化学的再生法)、またはメカニカルリサイクル(物理的再生法)により原料に戻して、再びペットボトルを製造する方法です。

どちらの方法も安全衛生面に配慮され、利用者が安心して使用できるように承認された方法です。

どちらのリサイクル方法も、ペットボトルを再利用することによりゴミを減らし資源の節約に繋がります。

環境省の試算では、10kgのペットボトルを回収・リサイクルすることで天然資源(原油)6.7リットル、二酸化炭素排出量32kgを削減することができるとされています。

参考:環境省3R行動見える化ツール

どんな取組みでペットボトルのリサイクルしてるの?

どんな取組みでペットボトルのリサイクルしてるの?
2018年11月に国内の飲料メーカーが加盟する全国清涼飲料連合会は「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」を発表しました。

この宣言では政府や、自治体、NPOなど関連団体と連携しながら2030年度までにペットボトルの100%有効利用を目指すことを宣言しています。

清涼飲料業界ではこれまでも積極的に資源循環へ取り組んでおり、世界でも高水準なペットボトルのリサイクル率を達成していますが今後も100%有効利用に向けて業界全体で取り組んでいくことを決めています。

そのために以下のような取り組みが行われています。

「自販機専用空容器リサイクルボックス」の名称統一

自動販売機に設置されているゴミ箱には今まで、空き容器以外のゴミが捨てられることも多くリサイクルの妨げとなっていました。

そのため本来入れられるべき容器が入らないなど散乱の一因にもなっており、名称を統一しリサイクルの促進と散乱防止に繋げる取り組みが行われています。

海ごみゼロへの取組み

世界では年間800万トンの海洋ごみが発生しているとされており、多くがペットボトルやレジ袋などプラスチックごみと言われています。
参考:日本財団

日本からも毎年2~6万トンのプラスチックごみが流出されていると推計されており他人事ではありません。

そのため、環境省などでも様々な場所で空き容器の散乱防止、ポイ捨て防止、ごみ拾い活動などを行い啓発に努めています。

ペットボトルのリサイクルの今後の課題はなに?

ペットボトルのリサイクルの今後の課題はなに?
2017年度においてペットボトルは84.8%がリサイクルされており、アメリカや欧米と比較しても高いリサイクル率となっています。
2020年度目標として85%以上を目指しており概ね目標通りとなっていると言えます。

また2004年度と比較して2017年度のリデュース(軽量化)率は23.9%と目標の25%に近づいています。

ペットボトルは需要の広がりとともに、成形技術や充填技術が進展し目覚ましい軽量化が実現しています。

ミネラルウォーターなどの容器ではとても薄い容器が使われていることを見る機会も増えてきました。

容器の軽量化は原材料の削減のみならず、運搬時の燃料など間接的にも環境に良い影響があると言えます。

今後は更なる環境への配慮のため、植物由来素材を使用したり、ペットボトルのラベルを廃止したりするなど、より一層の環境配慮を推進しています。

その他にも、プラスチック以外の容器の開発や、新しい環境配慮素材の開発も課題とされています。

まとめ

まとめ
今回は、ペットボトルのリサイクルがどのように進んでいるか、日本でのペットボトルリサイクルの現状について紹介しました。

ペットボトルのリサイクルは、国や企業、様々な団体で積極的に取り組まれており技術も進歩しています。

一方、ペットボトルを使用する消費者の意識も重要で、「混ぜればごみ、分ければ資源」と言うように使用する消費者の意識でリサイクルは一層進みます。

限られた資源の有効利用のためにも消費者自身がリサイクルを意識することがとても重要です。

(注)本記事の内容は、公的機関の掲出物ではありません。記事掲載日時点の情報に基づき作成しておりますが、最新の情報を保証するものではございません。