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【発泡スチロールの廃棄方法】かさばる発泡スチロールを廃棄する3つの方法

【発泡スチロールの廃棄方法】かさばる発泡スチロールを廃棄する3つの方法

冷たいものの保管にかかせない発泡スチロールは、お中元やお歳暮、海産物やお肉、冷凍、冷蔵の食品を購入する場合など、多くの場面で活躍しています。

軽くて保温性に優れた発泡スチロールですが、予想以上にかさばってしまい邪魔になるものです。

発泡スチロールは重さのわりに嵩が大きく、廃棄をするのが面倒なもののひとつです。

一般的に、発泡スチロールは自治体のゴミ収集で廃棄できたり、回収ボックスや不用品回収で回収をされている場合もあります。

そこで今回は、かさばる発泡スチロールを廃棄する方法や、注意点についてご紹介します。

【発泡スチロールの廃棄】廃棄する時の注意点

【発泡スチロールの廃棄】廃棄する時の注意点

発泡スチロールはドイツで開発され、1959年に国産化がはじまりました。

断熱効果の高さから冷凍や冷蔵用として使われ、緩衝材や住宅建材など様々な場所で使われている素材です。

発泡スチロールは軽いことが大きな利点で、製品の98%が空気なため少ない資源で製造できます。

発泡スチロールには、製造方法や用途により3種類があります。

発泡スチロールは硬さや形を自由に変えられる利点があり、様々な用途に活用されています。

【発泡スチロールの廃棄】EPS(Expanded Polystyrene)ビーズ法発泡スチロール

原料のビーズを発泡させて成型する方法でつくられ、小さな粒が集まって見える発泡スチロールです。

一般的に、発泡スチロールと聞いて思い浮かぶのがEPSと呼ばれる発泡スチロールです。

断熱性や耐久性が高く、軽量で耐水性があるため生鮮品の輸送や緩衝材として使用されています。

【発泡スチロールの廃棄】PSP(Polystyrene paper)発泡スチレンシート

スーパーマーケットなどで、魚や肉が売られるトレーが発泡スチレンシートです。

お弁当や納豆の容器など様々な容器に使われるため、身近に接する発泡スチロールです。

特定の食用油に溶けやすい性質を持ち、熱で溶ける特徴があるため発泡スチロール臭いと言われる独特の匂いがあります。

【発泡スチロールの廃棄】XPS(Extruded Polystyrene)押出法発泡ポリスチレン

建築用途に使用されることが多い発泡スチロールで、堅くて燃えにくい特徴があります。

断熱効果が高く、水にも強いため断熱材として屋根材や外壁の内部にも用いられます。

一般的な発泡スチロールと区別するために、青色や緑色に着色されていることが多い発泡スチロールです。

このように発泡スチロールと呼ばれる素材の中にも3種類あり、発泡スチロールの生産量は2015年度が約14万トン、そのうち9割が回収されていると言われます。

家庭用として主に利用されるのはEPSやPSPが多く、出荷量14万トンのうち容器が7.8万トン、出荷量の55%を占めています。

家庭用として使用される発泡スチロールの廃棄では、リサイクルのためにキレイにしてから廃棄をすることが大切です。

【参考】一般社団法人産業環境管理協会

【発泡スチロールの廃棄】自治体のゴミとして廃棄する方法

【発泡スチロールの廃棄】自治体のゴミとして廃棄する方法

発泡スチロールは、自治体で回収するゴミとして廃棄することが可能です。

多くの自治体では、可燃ゴミかプラスチック製容器包装として回収をしていることが多いですが自治体により異なるためホームページなどから調べて廃棄するといいでしょう。

【東京都新宿区】
容器包装プラスチック(資源ごみ)
※汚れの取れないものは燃やすごみ
【引用】東京都新宿区

【神奈川県横浜市】
商品の梱包に使用されていたもの「プラスチック製容器包装」それ以外「燃やすごみ」
【引用】神奈川県横浜市

【千葉県千葉市】
可燃ごみ(軟質プラスチック類)
【引用】千葉県千葉市

【北海道札幌市】
容器包装プラスチック
【引用】北海道札幌市

【大阪府大阪市】
容器包装プラスチック
【引用】大阪府大阪市

【福岡県福岡市】
燃えるごみ
【引用】福岡県福岡市

大きめの発泡スチロールは、できるだけ小さく切ったり折りたたんだりすることで、かさばらないように廃棄できます。

発泡スチロールは割ることで、細かなゴミが出ることがあり静電気で取れにくい思いをしたことはないでしょうか?

発泡スチロールを専門に切る、発泡スチロールカッターも売っており電気で発熱して溶かしながら切れます。

発泡スチロールカッターは、100円ショップなどにも売っている場合があるため、自宅にひとつ備えているといざという時に便利です。

【発泡スチロールの廃棄】回収ボックスや回収拠点での廃棄する方法

【発泡スチロールの廃棄】回収ボックスや回収拠点での廃棄する方法

自治体によって異なりますが、資源ごみを回収する回収拠点やスーパーマーケットなどで発泡スチロールの回収が行われています。

スーパーマーケットなどで食品トレーを回収している様子を見たことがある方は多いのではないでしょうか?

食品トレーはしっかりと洗って、汚れを落としてから回収ボックスに入れるようにしましょう。

回収ボックスで回収されたトレーは、リサイクルに役立てられています。

不要な発泡スチロールを処分できると同時にリサイクルにも役立てられ、無料で廃棄できる一石二鳥な廃棄方法と言えます。

【発泡スチロールの廃棄】発泡スチロールを業者に依頼して廃棄する方法

軽いけれど場所を取る発泡スチロールは、保管場所に困ってしまうゴミのひとつです。

大量にある発泡スチロールは、その他のゴミと一緒に不用品回収業者に廃棄を依頼することも可能です。

不用品回収業者は発泡スチロールのみならず、家具や電化製品など家の中の不要なものをまとめて処分が出来るためとても楽な廃棄方法のひとつです。

一方で不用品回収業者は費用のトラブルになる場合もあるため、予め廃棄する品目や量について伝えて見積りを取るようにしましょう。

【発泡スチロールの廃棄】会社や店舗で廃棄するなら産業廃棄物になる!

【発泡スチロールの廃棄】会社や店舗で廃棄するなら産業廃棄物になる!
会社や店舗で大量に出る発泡スチロールは、家庭ゴミとして自治体のゴミ回収や回収拠点での廃棄はできません。

会社や店舗などの事業所で排出されるゴミは、産業廃棄物として廃棄をする必要があり許可を受けた指定の会社に引き取りや処分をお願いする必要があります。

大規模な工場や会社では、自社で処分をする設備を持っている会社もあります。

最近では発泡スチロールを簡単に溶解処分する液体を用いて、大量の発泡スチロールを簡単に処分するリサイクル方法もあります。

発泡スチロールは正しく廃棄しよう!

今回は、かさばる発泡スチロールを廃棄する方法や、注意点についてご紹介しました。

発泡スチロールの多くは空気から出来ており、重さのわりに大きさが大きく場所を取ります。

発泡スチロールはリサイクルが可能なため、適切な処分方することで環境に負担をかけずに廃棄をすることが可能です。

廃棄のための時間や手間、費用などを考えて適切な廃棄をすればリサイクルできます。

自分にあった廃棄方法を選ぶようにしましょう。

※この記事に含まれる情報は公的機関の掲出物ではありません。お客様の責任でご利用ください。

記事の監修: 産廃のはてな編集部
「産業廃棄物に関する知識をもっと身近に!」をモットーに、産廃関連の疑問点や不明点を解決する情報メディア「産廃のはてな」でライターとして活動。3年以上におよぶブログ運営の情報を発信しています。