日本人の半数以上は、ベッドを使用して睡眠を取っているようです。
室の減少や片付けの手間が少ないこと、立ち上がりが楽なことなどが床に直接布団を敷いて眠るよりも多い理由と言われています。
人間は一生のうち3分の1を睡眠時間が占めると言われます。
多くの時間、身体を横にするベッドやマットレスなので、できる限り身体にあったものや状態のいい物を使いたいですね。
身体に合わないマットレスや傷んで状態が悪くなったマットレスでは、良質な睡眠を得られません。
いらなくなったり、傷んでしまったマットレスは処分して新しいマットレスに買い替えましょう。
一方、マットレスは大きくて処分に困りますよね?
そこで今回は、マットレスを処分する方法や、マットレスの処分費用について紹介します。
自分にあった処分方法を検討してみましょう。
【参考】寝具に関するアンケートの結果
【参考】ふとんについてのアンケートレポート
ベッドや、マットレスは毎日使う物です。
いつも体重を支えてくれてくれているので、どうしても劣化します。
残念ながら「一生モノ」という訳にはいかないのが現実です。
そこで不要になったマットレスを処分する方法を6つ紹介します。
ほとんどの自治体では行政サービスのひとつとしてゴミの回収をしています。
マットレスは大きさが大きいため、一般ゴミではなく粗大ゴミという扱いになります。
自治体によっては自宅の前まで取りに来てもらえる場合もあれば、ゴミステーションに運び込まないといけない場合もあります。
また、収集の時間や曜日も決められていることが多く、なかなか融通が効きづらいという欠点があります。
しかし、行政サービスのひとつなので料金は比較的安い場合が多いです。
自治体ごとに金額、曜日、搬出のルールが異なるため、お住いの自治体のホームページを確認したり行政窓口に問い合わせをしてみてください。
マットレスには様々なタイプのものがあります。
内部にスプリングが入っているマットレスの場合は、解体することが難しいですが、ウレタンマットレスやラテックスマットレスの場合は、細かく切り刻めば一般ゴミとして処分をする事が可能です。
一般ゴミであれば、費用や搬出日を比較的気にせずに処できます。
しかし、解体する手間や道具、作業スペースなどが必要なため時間や、場所に余裕がない場合には難しい処分方法となります。
古いマットレスを処分して、新しく購入する場合は購入する店舗で処分をしてもらえるか聞いてみましょう。
大型の家具店の場合は、引き取りサービスをしている場合が多くあります。
新しいマットレスを運んでもらい、そのまま古いマットレスを引き取ってもらえれば、搬出の手間や引き取り日程の調整などすることなく処分できるので効率的です。
民間の廃品回収業者へ処分を依頼する場合、部屋の中からの搬出もしてもらえます。
マットレスは比較的重い物も多くあるため、2階などの上層階からの搬出の場合には重宝します。
費用は回収業者によって異なりますが自治体サービスよりは高額となります。
しかし、合わせてその他の不用品を搬出してもらえば、ひとつあたりの処分費用は低くなる場合があります。
多少、費用がかかったとしても時間や手間を極力かけたくない場合には便利な処分方法です。
引っ越しなどで新居に運べない場合や、まだ使用できるけど何らかの理由で不要になった場合などは欲しがっている人にあげることを検討しましょう。
まだ使えるものを再利用することで環境にも優しく、貰う方も嬉しいという一挙両得な方法です。
昔は地域の広報誌などで「〇〇譲ります」というページがよくありましたが、最近ではインターネットやSNSを利用して欲しい人を探すという方法もあります。
しかし、一般的なマットレスの場合は自家用車に積み込むのもなかなか難しい大きさなため、どのように運ぶかも予め考えておかなくてはいけません。
ブランド物のマットレスや、購入したばかりだけど何らかの理由で手放さなくてはいけない場合などは販売するという方法もあります。
最近ではフリマサイトや、オークションサイトなどを利用して簡単に販売することもできますが、マットレスの場合は送料や発送準備が大変という問題もあります。
以上、6つの処分方法をご紹介しました。
これらのうち、時間や手間、費用などを考えて自分にぴったりな処分方法を検討してみましょう。
ベッドマットレスには大きく分けて2種類あります。
種類によって処分方法も違うので紹介します。
【ボンネルコイルマットレス】
コイルスプリングが連結し、適度に硬い寝心地のマットレスです。
寝返りや起き上がりがしやすく、柔らかすぎるマットレスが苦手な方にオススメです。
マットレスの内部にまんべんなくスプリングが入っているため比較的重量があり、処分が大変なマットレスです。
【ポケットコイルマットレス】
コイルスプリングをひとつずつ袋に入れ、マットレスに敷き詰めたタイプです。
ひとつひとつのスプリングが独立しているため、体圧が分散されることで体にフィットする感覚があります。
常に体重がかかる部分のスプリングが、比較的早く劣化する傾向にあります。
独立したスプリングが敷き詰められているため、隣に人が寝ていても振動が伝わらず、柔らかい寝心地のマットレスです。
【ウレタンマットレス】
低反発や高反発のスポンジ製のマットレスです。
適度な柔らかさで寝心地が良いのが特徴です。
一方、通気性が悪いため夏場は暑く感じる場合があり、カビにも注意が必要です。
長期間使用すると凹みや傷みが出やすく、耐久性は高くありません。
ウレタンマットレスはスポンジ状の素材でできており、解体や分解などがしやすいため一般ごみとしての処分も可能です。
【ラテックスマットレス】
ゴムの樹液を使用して作られるマットレスで、寝心地が良いのが特徴です。
日本ではあまり一般的ではありませんが、海外では人気のある素材です。
ゴムの樹液からできているため通気性が悪く、重いので移動がし難いという欠点があります。
マットレスは毎日使用するものなので、少しずつ傷みが出てきます。
一般的には長く利用しても10年程度が寿命と言われています。
次のような症状が出てきたら買い替えが必要でしょう。
マットレスは、最も体重がかかる腰やおしりの部分が凹みやすい特徴があります。特にウレタンマットレスの場合は、長期間の使用で身体の跡に合わせて凹みが生じます。凹んだマットレスは、身体が不自然な姿勢になり良質な睡眠が取れなくなります。凹みが出たマットレスはなるべく早く買い替えましょう。
スプリング入りマットレスの場合、長期間の使用で内部のスプリングがきしんだり異音が出る場合があります。この場合は、内部のスプリングの劣化によるものと考えられるため買い替えが必要です。
人間は寝ている間も寝返りなどで動き、知らず知らずのうちにマットレスにも負担がかかって、布の破れなどが発生する場合があります。
スプリング入りのマットレスの場合は、スプリングが飛び出して怪我をする恐れもあるのでその場合は買い替えが必要になります。
また寝ている間にも大量の汗をかくため、ウレタン製のマットレスの場合カビが発生する場合があります。
カビはアレルギーを引き起こす場合もあり衛生的ではないため、そのような場合には買い替えを検討しましょう。
マットレスは処分方法によって費用が異なります。
その時の状況や、状態に合わせて処分方法を選択しましょう。
比較的金額が安価なのが、自治体の粗大ゴミとして処分する方法です。
行政サービスの一つのため金額は低い場合が多いですが、ゴミステーションに搬出しなくてはいけなかったり、家の前に出しておかなくてはいけなかったりと一手間かかってしまうというデメリットもあります。
粗大ゴミの処分費用は自治体によって異なります。お住いの自治体のホームページや行政窓口で確認をしてみてください。
新しくマットレスを購入する場合は、購入する店舗で引き取ってもらえないかを確認しましょう。
大きな家具店などでは、引き取りのサービスをしている店舗が多くあります。
店舗により、無料~数千円の費用がかかることが多いようです。
廃品回収業者へ依頼する場合は、数千円から数万円の処分費用が必要となります。
専門の廃品回収業者へ依頼する場合は、費用が高くなりますが時間の融通や部屋まで回収に来てくれたりと行政サービスにはない付加価値がある場合もあります。
なお、廃品回収業者を巡っては近年、費用のトラブルも発生しています。
インターネットなどで事前に情報を収集したり、複数の業者から見積もりを取るなど比較検討をして業者を選択しましょう。
【参考】エコピット
【参考】独立行政法人国民生活センター
マットレスは常に身体に触れるもので、なかなか売ることは難しいのが現実です。
しかし未使用に近いものや、高級ブランドのものであれば売れる場合もあります。
オークションサイトやフリマアプリなどを見ても、中古のマットレスの出品も見られます。
一方、業者での下取りなどでは非常に難しいのが現実で、布製品の家具は買取できないこととしているケースもあります。
今回は、マットレスを処分する方法や、マットレスの処分費用について紹介しました。
マットレスは大きさが大きいため、不要になった場合は処分が大変です。
なるべく費用をかけずに自治体のサービスを利用するのか、金額が高くても手間をかけずに廃品回収業者に依頼をするのか、状態が良いから販売をしたいのかなど状況に合わせて処分方法を検討しましょう。
身体合わないマットレスや傷んでしまったマットレスでは良質な睡眠が取れません。
そのような場合は、マットレスの買い替えを検討しましょう。
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