家で使っている乾電池と車のバッテリーは、同じ電池ですがどうやって処分したらいいか知っていますか?
電池の種類とそれぞれの適切な処分方法を知っておけば、いざ不要になった時に困らなくてずみます。
そこで今回は、電池とバッテリーの違いや、バッテリーの処分方法についてご紹介します。
電池には種類があり、代表的なものとして「1次電池」と「2次電池」があります。
1次電池というのは、主に乾電池のような放電のみをする電池を指します。
乾電池などは家でもよく使うと思いますが、日常的に使い放電が終われば自治体のゴミとして廃棄することが簡単にできます。
2次電池は放電と充電が可能な電池のことで、1次電池と違って充電をすれば何度も使用が可能です。
バッテリーといわれる電池は、この2次電池のことを言います。
2次電池は、スマホのモバイルバッテリーや自動車、非常用電源などに使用されています。
バッテリーの寿命の見極めについて、車のバッテリーに使われる、鉛電池は17年(車での使用には2~3年)、充電サイクル数は3,150回です。
モバイルバッテリーなどに使われるリチウムイオン蓄電池は6~10年で、充電サイクル数は3,500回程度使用可能です。
しかし、その間に鉛電池では劣化の原因となる強い衝撃や、バッテリーの長期間不使用、長時間の充放電下での使用などで劣化が進みます。
またリチウムイオン蓄電池でも、長期間の充放電の繰り返しや高温多湿環境での使用により劣化が進みます。
バッテリーの廃棄方法ですが、車のバッテリーである鉛電池はあとで詳しく説明しますが、モバイルバッテリーは簡単です。
モバイルバッテリーの廃棄方法は、家電量販店やホームセンターなどに設置されている「小型充電式電池回収BOX」や「小型家電リサイクル法対象家電の回収BOX」でリサイクルすることで廃棄できます。
廃棄前に発火や爆発の可能性もあるので分解はせずに、端子部分をビニールテープで封をして廃棄するようにしましょう。
バッテリーである2次電池(バッテリー)は1次電池と違い、電解液に希硫酸や鉛などの有害物質が含まれていることから自治体では処分できません。
また、使用中は環境に対して問題にはなりませんが、使用済みとなった際に液漏れや不法投棄など不適切な取扱いによって環境に害をおよぼす可能性がありますので、適切な処分方法を知っておくことは大事なことでしょう。
バッテリーの処分方法は大きく分けて3つの方法があります。
バッテリーを買い替える場所としては、カー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなどが主に考えられます。
結論から先に言うと、バッテリーを新しく買い替える予定があるのであれば、コスト的にも効率的にも一番いいでしょう。
買い替える時であれば、ほぼ無料でバッテリーを引き取ってくれる可能性が高いです。
その場で交換・処分してくれるため1度の手間ですべてが解決するからです。
しかし、デメリットもあります。
新しいバッテリーをその店舗で購入する必要があります。
その店舗で購入しない場合は、別途費用が発生する可能性が高いです。
またネットや取り付けを行っていない店舗に比べて割高である可能性があるので、安くすませたいと考えている方は、事前に値段もリサーチしておくといいでしょう。
バッテリーをホームセンターやインターネットなどを通して自分で買ってきて取り付けた場合の処分方法についてですが、こちらもメリット、デメリットを比較していきましょう。
まず、メリットとしては、購入先の店舗で無料で交換後のバッテリーは回収してくれることが多いです。
また、カー用品店などやディーラーなどよりも安く購入することができる可能性があります。
しっかりと相見積もりをとって比較検討してみるといいでしょう。
デメリットは、廃棄する時には購入店舗へ自分で運搬する必要があります。
また交換作業は自分でする必要がありますので、技術的に自信がない方にはリスクが高いでしょう。
間違った取り付け方をして、車が発火したり最悪の場合は、爆発する危険性もあるので注意が必要です。
ネットで購入した際の注意点として、バッテリー回収の料金は無料だとしても回収にかかる送料については自己負担ということもあるので、事前に確認しておくといいでしょう。
新しいバッテリー購入の予定がない場合は、不用品回収業者に依頼して処分する方法がいいでしょう。
メリットとしては、出張回収してくれるため出かけて持っていく必要がありません。
電話一本で即日回収してくれる業者も多いです。
また、他の不用品や処分したいバッテリーが複数個あっても問題なく引き取ってもらえます。
デメリットというか注意点ですが、不用品回収業者はたくさんの業者がいるため選別しないとトラブルの原因となることがある点です。
おきやすいトラブルをまとめて紹介します。
また街中を走る「無料回収」を謳う回収業者は許認可を受けていない業者多く、回収後のトラブルが多いケースがあります。
不用品回収には許認可が必要で「古物商許可」や「産業廃棄物収集運搬許可」を得ていない場合は、そのようなゲリラ的な回収の仕方をすることが多いため、不法投棄や高額請求でのトラブルを引き起こすケースがあります。
きちんと許可を受けた業者であれば、許可の取り下げリスクがあるため、不法投棄や顧客とのトラブルをおこすことで信用を落とす行為をできるだけ避けて顧客とのコミュニケーションを取ってくれる業者が多いのです。
廃棄を依頼しようと検討している業者が「古物商許可」や「産業廃棄物収集運搬許可」の許可を取っているかを確認する方がいいでしょう。
そこで今回は、電池とバッテリーの違いや、バッテリーの処分方法についてご紹介しました。
バッテリーは有害な材料を使用しているため自治体のゴミとしての処分はできませんが、リサイクルするという観点から処分方法をあらかじめ知っておけば難しくないということが理解できたと思います。
第一優先としてバッテリーを買い替えるなら、その時に処分するのが一番効率がいいです。
複数個のバッテリーを処分したかったり、他にも処分したいものがある場合などは、不用品回収業者がいいでしょう。
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