花や木などの植物はストレスを和らげてくれたり、空気をキレイにしてくれたり気持ちに安らぎを与えてくれます。
ガーデニングをする場合にかかせない植木鉢ですが、破損したり、引っ越しする場合など処分しなくてはいけないこともあります。
植木鉢の素材、大きさによって処分方法が異なります。
また植木鉢に限らず、植物や土などの処分に困った場合にはどのようにすればいいのでしょうか?
そこで今回は、植木鉢の処分方法でよくある疑問や、正しい植木鉢の処分方法についてご紹介します。
植木鉢を処分する場合は「素材」「大きさ」「処分する数」をポイントに、適切な処分方法を選択しましょう。
植木鉢の素材と大きさによって、ゴミの分類が異なります。
自治体によって収集ルールが異なりますが、例えば東京都墨田区では素材に関わらず「一辺が30cm以上のものは粗大ゴミ」とされています。
処分する時は、誤った処分方法とならないように自治体のルールを確認しましょう。
保育園や介護施設などでは植物を育てるために、植木鉢を欲しがっている場合があります。
花や緑に親しむ機会を作るため、「花育(はないく)」に力を入れている保育園や幼稚園なども増えてきています。
社会福祉協議会などを通じて、寄付する先を探してみるのもいいでしょう。
ただし、くれぐれも使えないものではなく、まだ使用できるものにしましょう。
大量の植木鉢を処分しなくてはいけない場合や、急いで処分をしたい場合などには専門の回収業者を利用するのが便利です。
回収業者であれば、自治体のゴミ捨てのように時間や曜日を気にすることなくいつでも対応してもらえます。
多少の費用は必要となりますが、まとめて処分してもらえるためとても便利な方法です。
植木鉢を処分する時に、枯れた木や草花、土が残っている場合があります。
木や草花は多くの自治体で普通ゴミとして処分をすることが可能です。
小さな花や木などは、自治体のルールに沿って、ゴミ袋に入れて普通ゴミとして処分しましょう。
また、観葉植物などの大きな樹木は、ノコギリやハサミを使って決められた大きさにカットしましょう。
静岡県浜松市では「家庭から出る落ち葉、草花、枝(太さ15cm、長さ1mまで)を回収しています」としてリサイクルセンターへの持ち込みが可能です。
新潟県新潟市では「1本あたり長さ1m以内、1本の太さは直径15cm以内でヒモで縛ってください」とされています。
このように、大きい植物については決められた大きさにカットすれば、回収をしてもらえる自治体が多くあります。
しかし、植木鉢に残る土についてはどのようにすればいいでしょうか?
土をゴミとして処分しようとする場合は注意が必要です。
土は自治体によってゴミとはしていない場合もありますので、お住まいの自治体に確認をしてから処分するようにしましょう。
例えば、東京都新宿区では「収集できません、専門事業者をご紹介します」とされていますが、神奈川県横浜市では「一度に多量にならないよう少量ずつ、燃えないゴミの収集日に半透明の袋に入れて出してください」とされています。
自宅に庭がある場合は、少量であれば庭の一角に巻くという方法が最も手軽な処分方法ではないでしょうか?
しかし、トラブルの元になりますので、くれぐれも他人の空き地や山などの敷地に捨ててはいけません。
自治体で回収をしてもらえなかったり、多量の土の処分に困ったりした場合は、専門の処理業者に相談をしてみるという方法もあります。
植木鉢は100円ショップやホームセンターに売っているものだけではなく、専門店で販売している高価なものや、骨董品と呼べるようなものまで様々なものがあります。
安価な植木鉢は、下取りや販売に出すことは難しいのが現実です。
しかし、海外製のアンティークや名のある焼き物、珍しい形のものなどは販売できる場合もあります。
オークションサイトやフリマアプリなどを利用すれば、個人でも手軽に販売をすることが可能です。
家庭で育てる植物の中でも盆栽などは奥が深く、素人が見ても全くわからないものに思わぬ高値がつく場合があります。
引っ越しにより育てることが難しくなった場合や故人が育てていた盆栽など、世話が難しい場合などには専門の園芸業者に相談をするといいでしょう。
植木鉢以外にもゴミや不用品がある場合には、不用品回収業者に相談をしてみましょう。
不用品回収業者は、様々な不用品を回収してもらえるため、まとめて様々なものを処分する場合には便利な方法です。
一方で最近は、不用品回収業者による料金のトラブルが増加しています。
「最初に言われていた金額より高額の請求をされた」というトラブルや、「無料と言っていたのに交通費を請求された」などのトラブルを避けるためにも、可能であれば複数の業者から見積りを取るようにしましょう。
自治体によってゴミの処分方法は異なります。
土の回収をしていない自治体は、違反ゴミとして処分をしてもらえない場合もあります。
自治体のルールを確認してからゴミステーションに持ち込みましょう。
どうしても土や植物が処分できない場合は、民間の処理業者に確認をするようにしましょう。
植木鉢は様々な素材でできています。
素材に合わせた処分方法で処理をして、リサイクルに努めましょう。
最近では生分解性の素材を使った植木鉢も発売されています。
生分解性の植木鉢は、そのまま土壌に埋めると分解されゴミとして処分する必要はありません。
生分解性の植木鉢は、土中のバクテリアなどの力で植物と一緒に土に埋められるので、環境にも安全な製品になっています。
使わない植木鉢を放置すると、虫や雑菌が繁殖して不衛生です。
植木鉢の皿は水が溜まりやすく、ボウフラ(蚊の幼虫)が発生する場合もあります。
不要な植木鉢は放置せずに処分する方がいいでしょう。
そこで今回は、植木鉢の処分方法でよくある疑問や、正しい植木鉢の処分方法についてご紹介しました。
植物は生活に潤いや癒しを与えてくれます。
植物を育てるためにかかせない植木鉢ですが、処分はそれほど面倒なものではありません。
植木鉢の素材に応じて適切に処分すれば、ゴミとして搬出できる場合がほとんどです。
一方、高価な植木鉢や珍しい形の植木鉢はコレクションとして収集して、不要になったら販売できる点も面白い点です。
しかし、急いでいる場合や数多くの植木鉢を処分しなくてはいけない場合などは、専門の回収業者に依頼をするという方法もあります。
その時の状況に合わせて適切な処分方法を選択しましょう。
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