近年はペーパーレス化が進み、パソコンのプリンターを使わない人も多いはずです。
しかし、プリンターは滅多に捨てるものではないので、いざ処分しようにもどうしたらいいのか悩みますよね?
パソコンのプリンターにはいくつかの処分方法があり、その状態によって適した方法が違います。
そこで今回は、パソコンのプリンターを処分する方法や、プリンターを処分する時の注意点についてご紹介します。
不要なプリンターの取り扱いに困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
プリンターは小型家電リサイクル法に定められる家電の1つです。
小型家電リサイクル法とは、プリンターをはじめパソコン、携帯電話、デジカメなど使用済み小型電子機器の資源の再利用を促進するための法律です。
小型家電に含まれる資源は、レアメタル、金、銀などいずれも大変貴重なものなので産業の発展にも役立ちます。
正しく処分することが社会貢献へとつながります。
パソコンを捨てる場合には、リサイクル料金を支払い定められた手順通りに処分しなければなりませんが、プリンターだけであればゴミとして自治体に回収してもらえます。
まずはお住まいの地域の決まりを確認してから処分しましょう。
不要なプリンターは、基本的に自治体に回収してもらうと紹介しましたが、他にもプリンターの処分方法があります。
プリンターの状態によって適した処分方法が違います。
プリンターを処分する4つの方法と、別途処分が必要なインクカートリッジの処分について紹介します。
先ほども説明しましたが、まずは自治体への問い合わせするのがオススメです。
粗大ゴミもしくは不燃ゴミとして処分しますが、分別方法は自治体によって違います。
重さが10キロ以下なら不燃ゴミ、それ以上なら粗大ゴミ、と大きさや重さで分類が変わる場合もあります。
粗大ゴミとして処分するのであれば、有料でシールを買って貼り付けなければなりません。
費用は数百円程度です。
新しいプリンターの購入を伴うのであれば、無料で引き取ってくれることがあります。
下取り品として扱って、キャッシュバックを実施する店舗も珍しくありません。
しかし、不要なプリンターの回収のみの受付は不可なケースが多いようです。
実施していたとしても有料であることが多いので、持ち込む前に問い合わせてみましょう。
故障や破損がないのであれば、リサイクルショップへの持ち込みするのがオススメです。
製造から5年以内であれば高額買取に期待できます。
事前に状態を綺麗にすると、さらに金額が上がることもあります。
目に見える汚れは取り除いてから持ち込みましょう。
万が一買取不可だとしても無料で引き取ってくれる店舗もあります。
リサイクルショップに持ち込むより、手軽に買い手を見つけられるフリマアプリを使って処分する方法があります。
スマートフォンさえあれば、自宅にいながら誰でも取引できます。
多少古い型式のプリンターでも「欲しい!」と思う人がいればすぐに売却でき、価格も自分で設定可能です。
発送準備や買い手とのやり取りに手間はかかりますが、最も手軽な処分方法です。
プリンターの処分方法について紹介しましたが、処分する時には必ずインクカートリッジを取り除かなければなりません。
インクカートリッジは、決められた方法で処分する必要があります。
まずはインクカートリッジが純正品かどうかを見分けましょう。
cannon、エプソン、ゼロックスやリコーなどの主流メーカーが製造しているインクは純正品です。
しかし、よく似せて作られた非正規品もあるため各メーカーの公式サイトで見分け方を紹介しています。
参考にして純正品かどうかを見分けましょう。
純正のインクカートリッジの場合は、家電量販店やスーパーに設置されている回収ボックスへ投函しましょう。
非正規品は、不燃ゴミとして処分します。ルールに従って正しく処分しましょう。
プリンターの処分方法を紹介しましたが、オフィスで使う大きな業務用プリンターだと処分方法が違います。
家庭用プリンターと処分方法が違う理由は、業務用プリンターは事業ゴミと見なされます。
事業ゴミには「産業廃棄物」と「事業系一般廃棄物」の2つがあり、業務用プリンターは産業廃棄物に分類されます。
そのため、産業廃棄物処理を専門とする業者へ依頼します。
自治体で回収できないかわりに、地域の業者を紹介してくれる場合があるので確認してみましょう。
処分する際には費用がかかり、小さいプリンターで3,000円程度、大きいプリンターで20,000円程度です。
メーカーによっては使用済みプリンターの回収を受け付けています。
しかし、原則として回収義務がないため稀なケースです。
回収を実施していても専門の業者に比べて費用が割高な傾向にあります。
どうしても業者が見つからない場合は、基本は産業廃棄物処理業者に回収してもらいましょう。
プリンターを処分するにあたって、気をつけなければならないのがデータの消去です。
HDDがついているプリンターには、データが残っている可能性が高いので、必ず消してから処分しましょう。
SDカードやUSBメモリが挿さったままになっていないかも確認しましょう。
また、インクリボン型のプリンターはインクリボンを処分しないとデータが消えないので、合わせて確認しましょう。
どんなプリンターでも気を付けるべきデータ消去ですが、特に業務用プリンターを初期化せずに処分した場合深刻な情報漏洩に繋がる可能性があります。
オフィスのプリンターを処分する時は、念入りにデータが消えたか確認しましょう。
データの消去以外にも気を付けることは、第三者による持ち去りです。
これは家庭用プリンターをゴミとして処分する場合に限りますが、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
ゴミ収集日前日など、少し早めにプリンターを収集所に置くと何者かが持ち去ってしまうことがあります。
時間帯が夜中であれば人目につきにくいため、家庭用プリンターとはいえそこまで手間をかけずに運べるでしょう。
万が一データが残っていた場合は、他人に個人情報が渡ってしまい、不法投棄されて見つかった場合には持ち主にその疑いがかけられます。
転売されていてもいい気分はしません。
こうしたトラブルから身を守るためにも、なるべく時間通りにゴミを出しましょう。
今回は、パソコンのプリンターを処分する方法や、プリンターを処分する時の注意点についてご紹介しました。
パソコンのプリンターの処分方法と注意点を紹介しました。ゴミとして処分できるとはいっても、ある程度サイズの大きい家電です。
重要なテキストを取り込んだり、FAX複合機であれば相手の電話番号なども登録する大事なデータの箱でもあります。
決してぽいっと捨てられるものではありません。況してや不法投棄などは持ってのほかです。
自治体や業者を通しての処分は貴重な資源の確保に繋がり、中古品としての売買は買い手にも満足してもらえます。
自分にも他人にもメリットのある正しい方法で処分しましょう。
今回いくつか処分方法を紹介しましたが、「記事を読んでもどうしたらいいかわからなかった!」という方は、業者や自治体、メーカーへの問い合わせをオススメします。
プロの意見を聞くことで自分に適した方法が見つかるはずです。
※この記事に含まれる情報は公的機関の掲出物ではありません。お客様の責任でご利用ください。