高齢化がますます進む日本では、いわゆる「独居老人」と言われるひとり暮らしの高齢者が増えています。内閣府の「平成26年版高齢社会白書」によると、65歳以上の高齢者のいる世帯のうち、なんと約23%が単独世帯という結果が出ています。最近では、新聞やテレビでも独居老人の孤独死や事件などが取り上げられることも多くなってきています。親が遠く離れたところでひとり暮らしをしているのでいろいろと心配…という方も少なくないのではないでしょうか?ひとり暮らし高齢者の抱える問題と、その対策をご紹介します。
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2014/zenbun/26pdf_index.html
独居老人の抱える問題とは?
ひとり暮らしの高齢者の方でも、地域社会とのつながりが多い方は心配はありませんが、近所づきあいがほとんどない、友人がいないなど社会との接点が少ない方は要注意。生活する意欲も減っていき、ひきこもりになってしまう恐れがあります。特に男性の独居老人は、現役時代に仕事中心だったために近所付き合いの経験が少なく、孤立してしまう傾向にあります。周囲とのつきあいがなくなると、家の中で倒れても誰にも気づかれず孤独死というケースになることも考えられます。また、認知症を発症しても周囲が気付かず、症状が悪化してしまう恐れもあります。
見守りサービスも検討したい
家族や知り合いが近隣に住んでいて頻繁に様子を見に行ける場合は問題はありませんが、距離が離れていたり、仕事や育児で忙しかったりすると難しいこともあります。やはり独居で一番心配なのは、急に具合が悪くなった場合などの緊急対応ではないでしょうか?緊急時に備えるために、高齢者の安否確認を行う見守りサービスというものががあります。最近は多くの会社が参入し、選択肢も広がりました。ALSOKやセコム、東急セキュリティといったホームセキュリティー会社のほか、日本郵便などでも独居老人向けの見守りサービスを提供しています。
なお、ひとり暮らしの日常生活にも困りごとが多いようであれば、見守りサービスとは別に生活をサポートするサービスもあわせて検討しましょう。
介護保険も検討、ただしできないことも多い
要介護認定を受けている高齢者の方は、要介護度にもよりますが介護保険の範囲でサービスを利用できますので、一度検討してみましょう。介護保険では身体介助のほか、生活支援サービスとして掃除や料理、洗濯などの家事もヘルパーの方にお願いできます。
ただし介護保険で対応していないことも、たくさんあります。例を挙げると、ベランダの掃除や庭の掃除、草むしり、植木の水やりなどは頼めません。掃除についても換気扇の掃除や床のワックスがけなど、普段の掃除以外は基本的にNGです。とはいえ、どれも生活する上では対応が必要なものばかりで、かつひとり暮らしの高齢者が自分で行うには難しいものが多いです。
また、ひとり暮らしの高齢者で問題となるのがごみ出し。生活ごみを出すことはヘルパーへ依頼できるケースもありますが、大きなごみは頼めません。また、家具の移動なども頼めません。そのため、家の中が片付かず、捨てられないもので家の中があふれてしまうケースもあるようです。これは防災の面からも大きな心配です。地震によって積み重ねていたものが崩れ身動きできなかったり、避難するための廊下がふさがってしまったりしたら、命に関わる事態になります。
とはいえ、家族が掃除や片付けを全部行うというのも大変労力がかかりますので、清掃・片付けのプロに依頼するというのも一つの方法。まずは独居の方が住むエリアでサービスを行っている業者をインターネットで情報収集しておくだけでも安心です。
まずは無料相談をご活用ください
http://hp.kaipoke.biz/4aa/index.html