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【食品ロス(フードロス)を減らそう】暮らしと自然環境を守る!食品ロス(フードロス)への理解を深めよう!

【食品ロス(フードロス)を減らそう】暮らしと自然環境を守る!食品ロス(フードロス)への理解を深めよう!

日本だけでなく世界の問題となっている食品ロス、フードロス。
「もったいない」だけでなく自然環境につながる重要な問題として、正しく理解したいと思いませんか?

食品ロス(フードロス)を減らすには企業努力とともに、私たちが個人で行う家庭の努力が必要です。
食品ロス(フードロス)は食料安全と自然環境に影響します。
一人ひとりが正しい知識を理解し、ちょっとしたことに気を付けることで食品ロス(フードロス)の削減ができるのです。
今回は、食品ロス(フードロス)について紹介しますので、関心のある方はぜひ参考にしてください。

【食品ロス(フードロス)を減らそう】食品ロス(フードロス)とは?

食品ロス(フードロス)とは

そもそも「食品ロス」「フードロス」は、どんな意味をもっているのでしょうか?
食品ロス、フードロスは「本来、まだ食べられる食品であるにもかかわらず捨てられてしまう食品」のことをいいます。
例えば、賞味期限が切れた食品や食べ残しといったものです。

□先進国と発展途上国での食品ロス(フードロス)の差
先進国と発展途上国では食品ロス(フードロス)のもつ意味が少し異なります。
【先進国】
過剰生産された食糧が消費されずに廃棄されたもの
外観品質基準により廃棄されたもの
消費者による食べ残しなど

【発展途上国】
収穫技術の問題や過剰生産、紛争、貯蔵・冷却・加工施設が不十分で廃棄されたもの
マーケティングシステムや店舗の衛生問題などにより廃棄されたもの

先進国では消費者による食品ロス(フードロス)が多い一方で、発展途上国では生産・加工に関わる部分での廃棄が多く、消費者による廃棄は極めて少ないことが特徴です。

□食品ロスとフードロス、違いはある?
食品ロス、フードロスと2つの言い方がありますが、使い分けはされているのでしょうか?
実は、食品ロスとフードロスという言葉を日本で使う場合と海外で使う場合には若干の違いがあるため気を付ける必要があります。

日本では、食品ロスとフードロスという言葉は同じ意味で使用されていますが、海外で食品ロス、フードロスを正確に伝えようとする場合は「Food Waste」が伝わりやすいでしょう。
「Food loss」では「損失」という意味が大きく、本来の「賞味期限が切れた食品や食べ残し」を伝える場合は「Waste(廃棄)」が使われる場合が多いです。

【食品ロス(フードロス)を減らそう】食品ロス(フードロス)が起こる原因2つ

食品ロス(フードロス)が起こる原因2つ

食品ロス(フードロス)は食べ物を粗末にするもったいない問題ですが、起こる原因には以下のようなことが挙げられます。

【家庭での食品ロス(フードロス)の原因】
私たち消費者による食品ロス(フードロス)の問題で、毎日食べている食事が大きく関わっています。

「残さず全部食べなさい」、子供の頃から耳が痛くなるほど聞いた言葉ですが、家庭での食品ロス(フードロス)は食べ残しが影響します。

また、スーパーで「安いから買っておこう」と、必要がない食材もつい買ってしまうこともあるかと思います。
そして冷蔵庫に入れ忘れたまま賞味期限・消費期限切れを迎え廃棄…
こんな経験をされた方も多いかと思いますが、このような消費者による買い過ぎも食品ロス(フードロス)の原因のひとつになります。

【事業系での食品ロス(フードロス)の原因】
外食産業、飲食店、食品メーカーやスーパーなど事業系においても食品ロス(フードロス)につながる原因が問題となっています。
外食産業では、家庭と同様に食べ残しや過剰在庫といった問題が大きくみられ、食品メーカーやスーパーでは「3分の1ルール」が影響します。
3分の1ルールとは、卸売業者とスーパーなど小売店との間で習慣化されたルールですが「賞味期限がくる3分の1となる期間までに納品する」というルールです。

この3分の1ルールが守れず卸売業者が小売店に納品できなければ、卸売業者は商品メーカーに食品を返品することになります。
食品メーカーからディスカウントショップなどへ納品できなければ、最終的に廃棄されてしまうことになります。
まだ食べられる食品であるにもかかわらず、3分の1ルールがあることで食品ロス(フードロス)を生み出す原因のひとつとなっています。

【食品ロス(フードロス)を減らそう】食品ロス(フードロス)はどんな問題を引き起こすの?

食品ロス(フードロス)はどんな問題を引き起こすの?

食品ロス(フードロス)は本来食べられる食品を捨てることで「もったいない」ということがわかりましたが、より大きな問題が2つあります。

・環境問題
食品ロス(フードロス)を積み重ねていくことで環境問題や資源の無駄遣いといった社会的な問題を引き起こします。
食品を廃棄する際に排出される二酸化炭素は温室効果につながり地球温暖化に影響を与え、償却後の灰の埋め立てでは環境への負荷がかかります。

また、発展途上国だけでなく世界には貧困で食料に困る方が多くいますが、このようにまだ食べられる食品が廃棄されることで食料資源が無駄になっているという問題があります。

・食料自給率
農林水産省「食料需給表(令和元年度)」によると、日本の食糧自給率は38%とされ、多くの食糧を海外から輸入し、先進国の中では最低水準です。
海外から食糧を輸入しているにもかかわらず、食品ロス(フードロス)をすることが大きな問題ですが、将来的には人口増加と穀物の生産増加率の鈍化によって世界は深刻な食糧難に陥るとされています。
このことから、私たちが食べる食糧を自給し、大切な食べ物を無駄にせず消費しなければいけません。

【食品ロス(フードロス)を減らそう】食品ロス(フードロス)の現状をみてみよう

食品ロス(フードロス)の現状をみてみよう

では、食品ロス(フードロス)の現状はどうなのか世界と日本についてみてみましょう。

・世界
食品の過剰生産や賞味期限切れの廃棄などにより食品ロス(フードロス)問題が深刻。
食品を廃棄することによって生じる二酸化炭素の量は1位米国・2位中国・3位日本と、地球環境に大きな影響を与えています。

・日本
日本では、一人当たり茶碗1杯分(1日約132g)の食品ロス(フードロス)を起こしています。
家庭から排出されるゴミの中には、まだ開封していない食品が2割、賞味期限前の食品がその4分の1捨てられている現状です。

【食品ロス(フードロス)を減らそう】食品ロス(フードロス)への取り組み

食品ロス(フードロス)への取り組み

世界的な問題である食品ロス(フードロス)に対して、世界格好で様々な取り組みが行われています。
日本においても「食品リサイクル法」によって2030年度までにフードロスを2020年の半分にするという目標が掲げられ、地方公共団体や事業者独自の取り組みも展開されています。
私たちが家庭でできる取り組みもあるので、1つずつ実践していきましょう。

【私たちの家庭でできる取り組み】
・食材は必要な分だけ購入する
買い物に行く前に冷蔵庫を確認し、必要なものだけ購入することで食品ロス(フードロス)を減らせます。
・食材は最後まで食べ切ろう
食品ロス(フードロス)は野菜の皮の剥き過ぎも影響します。くず野菜や皮の部分なども工夫し、食材を無駄なくおいしく食べ切ることが大切です。
・無駄な食べ残しを減らそう
外食では自分が食べられる分だけの料理を注文し、残さないように心がけましょう。

食品ロス(フードロス)削減への取り組みは食育につながる

いかがでしたでしょうか?
食品ロス(フードロス)についてお伝えいたしました。

食品を廃棄することは「もったいない」だけでなく自然環境やコストにも大きく影響し、世界各国が協力して取り組まなければいけない問題です。
食品ロス(フードロス)を減らすためには事業者だけでなく私たち消費者一人ひとりが「食べ物の大切さ」を意識して削減を目指す必要があります。

「食の大切さ」や「感謝の気持ちをもって食べること」を伝えることは、家庭のマナーや食育にもつながる大切なことです。
また、これまで捨てていたような野菜の皮を活用した料理作りなど、食材を無駄なく使いきる工夫も心がけましょう。
食品ロス(フードロス)は食育のひとつとして、ぜひ家庭で取り組んでください。

株式会社スリーエスでは、廃棄物収集運搬業を主体にビルメンテナンス、産業廃棄物中間処理、リサイクルなど「環境」をキーワードに事業展開し、地域環境と地域福祉に配慮し快適な空間作りや地域社会への貢献を目指しております。
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記事の監修: 産廃のはてな編集部
「産業廃棄物に関する知識をもっと身近に!」をモットーに、産廃関連の疑問点や不明点を解決する情報メディア「産廃のはてな」でライターとして活動。3年以上におよぶブログ運営の情報を発信しています。