大切な車や家屋に鳥のフンが!という場面に遭遇したことがある方は多いのではないでしょうか?そんなときはどのように対処するとよいのでしょう。
この記事では、鳥のフンが引き起こすトラブル、対処法、予防法について紹介します。ぜひ、鳥のフン被害の対応に役立ててください。
鳥のフンが引き起こすトラブルには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?この章では、以下の3つの具体例を紹介します。
それぞれのトラブル事例を把握し、鳥のフン被害対策の概要をつかみましょう。
塗装にサビが出ている車を見かけたことがある方は多いと思います。車の外装にサビが発生する原因は、多くが鳥のフン被害によるものです。
鳥のフンは強い酸性で、塗装の表面を弱らせます。鳥のフンがついた状態で長期間放置すると、塗装が弱り、サビが発生しやすくなるのです。もし車の塗装に鳥のフンがついていたら、はやめに掃除しましょう。
しかし、安易に掃除してはいけない場合もあります。詳細は後述しますが、フンの状態によって掃除の仕方を変える必要があるのです。ぜひ第3章を読み進めていただき、参考にしてください。
家屋の外壁も、鳥のフン被害を受けやすい場所です。一度外壁の塗装が傷むと、傷みは少しずつ家屋全体に広がります。車の塗装と同様に、見つけたら早めに掃除することが大切です。
鳥のフンを掃除するときに、マスクや手袋などの保護具を着用していますか?意外に知られていないことですが、鳥のフンは多くの病原体を含んでいます。体内に入り込んでしまうと、様々な病気の原因になるため注意が必要です。
鳥のフン被害の代表例を3つ紹介しました。3つ目の健康被害は、意外に注意を払っていない場合が多いです。次章では、鳥のフンが原因になって起こる病気を紹介します。ぜひ、最後まで読み進めていただき、参考にしてください。
鳥のフンは、以下のような病気の原因菌を含んでいます。
・鳥インフルエンザ(感染リスクは低いが、死亡率が高い)
・鳥アレルギー(発熱、せき、呼吸困難など)
・オウム病(頭痛、倦怠感、呼吸器障害など)
・サルモネラ食中毒(胃腸炎、下痢、吐き気など)
鳥のフンは、乾燥状態になると空気中に舞い上がりやすく注意が必要です。舞い上がった鳥のフンは、口や鼻から体内に入り込み、上記のような病気の原因になる恐れがあります。
先ほど、鳥のフンは見つけ次第すぐ掃除した方がよいと紹介しました。ただし、健康被害を予防するためには事前の準備をしっかり行う必要があります。
次章では、実際に鳥のフン被害にあったときどのように対処するとよいか、具体的な手順を紹介します。こちらも、ぜひ最後まで読み進めて参考にしてください。
この章では、鳥のフン被害に遭遇した時の対処法を以下の4つのステップに分けて紹介します。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
前章で紹介したとおり、鳥のフンはさまざまな病原菌を含んでおり危険です。万が一、目や口の粘膜を保護するために、マスクやゴーグルを着用しましょう。また、素手で触れると手荒れの原因になり、不衛生です。ゴム手袋などを着用して直接触れるのは避けましょう。
フンの乾燥状態は大きく3つあります。
・フンが付着したばかりで全体が湿っている
・フンが付着してからしばらく経過しており、表面だけが乾いている
・フンが付着してからかなり経過しており、中心部まで乾いている
フンが付着したばかりであれば、湿った布やティッシュで丁寧に拭き取りましょう。しかし、すこしでも乾燥が始まっている場合は注意が必要です。無理に擦り落とさないよう気を付けましょう。
フンが少しでも乾燥している場合、水分を含ませて柔らかくする必要があります。フンが乾燥した状態で無理に擦ると、塗装を傷めてしまう恐れがあるためです。
鳥のフンには、消化しきれなかった虫の死骸や木の枝などが混入していることがあります。フンに残った固形物は硬いため、汚れを落とそうと強く擦ると傷の原因になってしまうので気をつけましょう。
フンが十分に水分を含んで柔らかくなれば、湿った布やティッシュで簡単に拭き取ることができます。ただし、フンが柔らかくなった状態でも固形物がなくなったわけではありません。塗装を擦るように拭き取るのは避けましょう。
上記の手順どおり行えば、大きなトラブルなく鳥のフンを取り除くことができます。運悪く被害に遭ってしまった際は、ぜひ参考にしてください。
鳥のフンの中でも、白い色をしたものを見かけたことはないでしょうか?フンに混ざっている白い液体の正体は、鳥の尿、おしっこです。鳥の尿は特に酸性が強く、塗装を傷める原因になります。
白い部分が多い鳥のフンは、それだけ尿の成分が多く、塗装が傷みやすいフンです。長期間放置せず、早めに取り除くようにしましょう。どうしても掃除する時間が取れない場合は、水で簡単に洗い流すのがオススメです。尿の部分は比較的水に溶け出しやすいため、被害を軽減できます。
鳥のフンは、正しく早めに対処すれば大きなトラブルになることはありません。しかしながら、鳥のフン被害そのものを予防することができれば理想的です。この章では、比較的簡単にできる車のフン被害予防法を3つご紹介します。
カバーをかけることで、万が一鳥のフンが落ちてきても保護してくれます。
鳥の種類によっては、鏡に近いてくる習性を持つものもいます。フン被害予防のためには、鳥を近づけないことが原則です。駐車の際は、サイドミラーを必ず折りたたむようにしましょう。
電線や電柱など、鳥が休憩場所として利用するものの下に駐車すると、フン被害にあう可能性は高くなります。電線の下に限らず、鳥が集まりやすい場所の近くに駐車するのは避けましょう。
上記では、車のフン被害予防を中心にご紹介しました。一方で、家屋のフン被害予防についても知りたい!という方もいらっしゃいますよね。しかし、家屋の場合は予防する範囲が広く、効果的な対策が少ないのが正直なところです。
現状、最も効果的とされているのは、磁気や音波で鳥を寄せつけないようにする対策です。しかし、数千円〜数万円の費用がかかります。家屋のフン被害予防は大きな出費が伴うので、被害の程度と相談しつつ行うとよいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
意外に知られていない鳥のフンが持っている危険性、鳥のフン掃除の手順、フン被害の予防法についてご紹介しました。
見つけたらすぐにでも掃除したい鳥のフンですが、慌てず手順を確認しながら取り除くようにしましょう。正しい手順で掃除しておけば、長い目で見た時に車や家屋の被害が最小限で済みます。ぜひ、参考にしてみてください。
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