【太陽光発電のことを理解しよう！】環境にやさしい？太陽光発電のメリット・デメリット

2022年10月27日不用品回収, 産業廃棄物

太陽光発電とは誰もが一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
太陽の光を利用して発電する。詳しくは知らなくてもなんとなく省エネで地球に優しいイメージがあります。
近年では一般家庭でも太陽光を利用して発電しているという話をよく聞きます。

日本でもかなり普及している太陽光発電ですが、実際には多くの問題を抱えています。
FIT問題や処分問題、発電コスト、設置場所問題など山積みです。
こういった問題を一つ一つ解決していくことで、太陽光発電はこれからも進化していくと予想されています。

この記事では太陽光発電の問題に対して取り組まれている解決策についてご紹介します。
私たちが少しでも興味を持つことで、日本の技術や地球温暖化問題を良い方向へと進めましょう。

【太陽光発電のことを理解しよう！】太陽光発電とは？

太陽光発電とは？

太陽光発電とはその名の通り、太陽の光を利用して発電する方法のことです。
シリコン半導体などに太陽の光が当たると電気が発生します。発生した電気をで家庭使用できるような電気に変換し利用します。
つまり光のエネルギーを太陽電池に当てることで電気のエネルギーに変える仕組みなのです。
もちろん、電気のエネルギーに変換したからといってすぐに一般の家庭で使用できるような電力ではありません。電気のエネルギーに変えた後に電力を調節するようなパワーコンディショナーという機器も利用されています。

太陽光発電に欠かせないのがソーラーパネルです。ソーラーパネルは太陽電池をつなげて大きくしたものです。
ソーラーパネルを家庭の屋根に乗せて発電しますが、広大な土地に敷き詰めて発電する方法もあります。
どちらも仕組みは同じで規模が異なるだけです。

【太陽光発電のことを理解しよう！】太陽光発電のメリットとデメリット

太陽光発電のメリットとデメリット

太陽光発電は注目されているだけあって多くのメリットが存在します。
まずなんと言っても地球に優しいということです。発電するときに温室効果ガスと呼ばれるCO2が発生しません。その他にも排気ガスなども発生しないので非常にクリーンであると言えます。光エネルギーを電気エネルギーに変換しているだけなので、何かを排出することがないのです。太陽の光自体も資源に限界がありません。無料かつ永久的に発電できる資源なのです。
風力発電や火力発電のように何かを動かしているわけでもないので騒音の問題もないのもメリットだと言えるでしょう。この何も動かしていないということから保守点検に時間がかかりません。稼働を始めれば、無人化で発電し続けることができるのです。ソーラーパネル自体も寿命が長いので維持管理をするのにあまりお金がかかりません。壊れにくいし、長く使えるというコスパが良い設備なのです。
ソーラーパネルが設置できればどこでも発電できるので、屋根や壁など使用していない、できない場所に設置することで有効活用できます。
山や森などの送電設備がない場所であっても電力を得ることができるのもメリットです。

このように多くのメリットがある一方でデメリットも存在します。
ご存知のように太陽は昼のうちにしかでてきません。他にも曇っている時や雨の日なども太陽の光が少ないので発電することができません。発電量が安定しないというデメリットがあると言えます。
発電効率は他の発電方法と比較し良いとは言えません。屋根や壁などの使用していない部分に設置できますが、それなりの面積が必要になると言えます。

【太陽光発電のことを理解しよう！】日本における太陽光発電の問題とは

日本における太陽光発電の問題とは

先ほど、太陽光発電にも問題があるとご紹介しました。
その問題の一つにFIT制度というものがあります。一般の家庭で太陽光発電が増えた理由に固定価格買取制度というものがあります。これは太陽光発電によって発電した電力のうち、余った電力を買い取ってくれるというものです。このFIT制度を利用すると10年間余剰電力を売電できることから、多くの家庭が太陽光発電に乗り出しました。しかし、このFIT制度が終了すると太陽光発電の取り入れる家庭が減るのではと問題視されています。

また、ソーラーパネルは寿命が長いとご紹介しましたが、いずれ壊れる時はきます。このときにソーラーパネルの処分方法も問題視されています。大きさもありますし、捨てるのも大変ということでそのまま放置や不法投棄されてしまう心配があります。ソーラーパネルは有害物質を含んでいる種類のものもあります。処分業者の方は適切な処理をする必要があります。しかし、同じ時期に設置されたソーラーパネルは同じ時期に廃棄されることになります。その結果、処理が間に合わないのでは？という課題も挙げられているのです。

太陽光発電には発電コストという問題も残っています。確かにエコで地球に優しいですが導入や蓄電に費用がかかってしまいます。そしてソーラーパネルは寿命は長いですが、パワーコンディショナーの寿命はパネルよりも早いです。どの設備も定期的なメンテナンス、設置、保険などのコストは必要です。
また近隣トラブルなどの問題も太陽光発電にはあります。

【太陽光発電のことを理解しよう！】太陽光発電の抱える問題の解決策とは

太陽光発電の抱える問題の解決策とは

先ほど太陽光発電の抱える問題をご紹介しました。
それらを解決する対処法はあるのでしょうか？

まずFIT問題ですが、買取期間終了後に一般家庭が太陽光発電を運用するメリットは少なくなってきましたが、自分の家庭で消費する電力と余った電力を活用することができるというのは魅力的なことです。
そこで注目されているのがZEHの実現です。ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスということです。
一般家庭に導入するメリットが少なくなったとしても地球にとってはエコな太陽光発電はメリットが大きいと言えます。そこで新築住宅を建築するときに再生可能エネルギーの導入をすることで補助金が出るという制度です。これから家を建てるという方には嬉しい制度ではないでしょうか。

太陽光パネルの処分などの問題も様々な取り組みが必要です。まずは修理や処分の費用がないということにならないよう費用の積立をしておくことが大事です。また、有害物質の発生が懸念されている点についてはソーラーパネルメーカー等から処理業者への情報提供を行っていく方向に向かっています。正しい処分方法を知らないことで発生する問題ですが適正処理のガイドラインもあり運用されています。
また、ソーラーパネルのリサイクルについても動き出しており、よりエコな処分方法も模索されています。
重要な発電コストについては今後も改善が予想されています。

このように多く抱えている問題もさまざまな取り組みにより解決されつつあるのです。
導入に不安を感じる方がいないよう様々な対策が講じられています。